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灯火の移り変わり
コーナー紹介
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灯火の移り変わり
このコーナーでは、日本のあかりの道具の移り変わりを紹介しています。
太古の昔から、人々は薪などの植物を直接燃やしてあかりとしてきました。文明が進化するにつれ、動物や植物の油を集めて燃料とするあかりや、職人の手を経てつくられた固形の燃料、ろうそくのあかりが使われていくようになります。
江戸時代の末期になると、石油ランプが西欧から渡来します。そしてガス灯も、文明開化の象徴の都市のあかりとして、明治5年(1872)、日本に登場しました。
あかりが貴重であった昔の人々のくらしぶりを、ぜひ想像してみてください。
歴史から知る
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- 見どころ①
- 見どころ②
- 見どころ③
見どころ①
薪に始まり、菜種油、和ろうそくへと広まった燃料の工夫と伝統工芸技術。繊細で多様な日本のあかり文化が生まれた。
ひで灯蓋
松の根を加工した「ひで」を燃やす鉄製のあかりを、松灯蓋(まつとうがい)とも呼び、三本足や一本足のものがあります。
伸縮自在燭台
はぜの実を原料とする和ロウソクを利用する、金属製の燭台です。炎の灯るロウソクの高さを上下できるできるような構造になっています。
蔵行灯
蔵の中で使用するあかりで、万が一あかり本体をぶつけたり、落としたりしても、壊れにくい金属製の枠の中で炎を灯して利用します。
関連資料
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漆塗り朱色手燭
手燭(てしょく)は、持ち手のついたロウソクを使用するあかりです。朱色の漆仕上げの製品は、お茶席などで使用されたと考えられます。
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名古屋行灯
紙におおわれたなかで炎を灯して利用し、広がりのある柔らかな光で照らし出すあかりです。
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豆ランプ
高さ15cm程度の小型の石油ランプで、持ち運びがしやすいように持ち手のついた製品もありました。
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