館内の見どころ
石炭から始まったガス製造
コーナー紹介
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石炭から始まったガス製造
このコーナーでは、ガス事業が始まり、最初の約80年間原料として使われた「石炭」からその後「石油」への移り変わりを展示しています。明治5年(1872)に日本でガスが使われ始めてから約80年の間は、ガスの原料の主流は運搬や貯蔵が容易な石炭でした。コークス炉に石炭を入れて外側から1000~1300℃で約一昼夜加熱する「乾留」という手法でガスを製造し、コークスと分離させます。
昭和30年頃からは、石油が大量に安価に手に入るようになりました。増大しつつあったガス需要に応えるため、石油を高温で熱分解してガスを取り出す方法で、石油系のガスも都市ガスの原料として使われていきました。
歴史から知る
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- 見どころ①
- 見どころ②
- 見どころ③
見どころ①
明治から昭和まで、石炭を炉で1000℃に熱して都市ガス製造。戦後は石油精製も活用。
写真「水平式ガス コークス炉」
明治から小規模なガス製造工場で利用された、石炭ガスを製造する炉です。原料の石炭を炉に投入し、ガス製造後に炉に残るコークスを取り出す作業は、いずれも人力で作業をしていることが判ります。
日本最古のガス管
日本最初のガス事業が横浜ではじまった明治5年(1872) に、最初のガス工場へ埋設された、8インチ(約20cm) のガス管です。
管表面の刻印から、明治4年(1871) にイギリスより工場資材を購入した時のガス管であることがわかります。写真「油ガス発生装置」
昭和27年(1952)から始まった、石油を蒸気で熱分解をしてガスを作る、油ガスの製造プラントです。天然ガスの利用が進むまでのつなぎとして、役目を果たしました。
関連資料
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写真「石炭艀と揚炭風景」
国内外の炭鉱から、大型船で海を渡って運ばれてきた石炭は、小型の船(艀:はしけ)に積み替えられ、内陸の川岸や運河の脇に立地している石炭ガス製造工場まで運ばれ、クレーンなどを利用して陸揚げされました。
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写真「コークス貨物列車」
石炭を蒸し焼きにてガスを製造すると発生するコークスを、化学工業の原料として工場へ送るため、昭和40年(1965)にコークス運搬専用の快速貨物列車「とよす号」が誕生しました。
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写真「ガスコークス炉 全景」
昭和の終わり頃の、石炭ガス工場全景の空撮風景です。作業は機械化が進み、効率よく石炭からガスを製造する石炭炉の姿が記録されています。
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