企画展
アンコール 「渋沢栄一とガス事業」‐『公益追求』実践の軌跡 ‐ 展
渋沢栄一氏肖像写真 1883年(明治16)
(「龍門雑誌」第522号より)
飛鳥山渋沢邸のガス街灯頭部
小林清親
海運橋(第一銀行雪中)
東京府瓦斯局全景写真
1878年(明治11)頃
本年2021年(令和3)11月11日は、渋沢栄一の没後90年にあたります。
ガスミュージアムではこの節目にあたる年に、昨年度末に開催してご好評をいただいた、企画展「渋沢栄一とガス事業」‐『公益追求』実践の軌跡 ‐ をアンコール開催いたします。
前回は緊急事態宣言下での開催となり、来館頂けなかった方もおられたことから、改めて紹介する機会とさせていただきます。
今回の展示会では、一部資料を差し替えるほか、あわせて渋沢栄一が関わった事業が描かれた錦絵も紹介いたします。
近代日本経済の父、渋沢栄一。
彼が35年間もの長期にわたり、東京の都市ライフラインのひとつ、ガス事業の経営最前線に立っていたことはあまり知られていません。
氏とガスとの出会いは、1867年(慶応3)の渡欧で出会ったパリ、コンコルド広場のガス燈でした。近代都市の象徴としてパリの街を輝かせていたガスの灯りに、氏は深く感銘をうけました。
帰国後、1874年(明治7)に東京ではじめてのガス事業に携わり、その後、東京府瓦斯(ガス)局長として事業の健全化に務めました。改善の見通しが立った1885年(明治18)、民営化により東京瓦斯会社が設立され、創業時の最高責任者(委員長)に就任しました。以来1909年(明治42)に退任するまで、東京のガス事業を通して社会と暮らしの発展を推し進めました。
本展では、社会の発展と企業の発展を両輪として「公益追求」の信念を貫いた、渋沢栄一とガス事業の関わりを、以下の4つのエピソードを中心にご紹介いたします。
1(夜を明るく): 東京の街に文明開化の明かりを灯すガス灯事業の創生
2(商いを明るく):室内照明の需要開拓で黒字転換しガス民営化(東京瓦斯会社創立)
3(都市の経済を力強く):都市経済の発展をエネルギーインフラ増強と新技術利用で後押し
4(暮らしを豊かに):一般家庭向けに新たな生活価値を創出した国産ガス機器の投入
また、飛鳥山の渋沢邸(東京都北区)に設置していた実際のガス燈頭部をはじめ、渋沢栄一が生涯を通じて情熱を注いだ、学校教育や社会福祉活動の足跡を表す貴重な写真などの史料も展示しています。
*企画展ご見学に際してのお願い
新型コロナウイルス感染防止のため、ご見学は30分間隔の入れ替え制とさせていただきます。1日14回、各回先着15名定員です。
来館当日、受付にて見学時間の明記されたチケットを配布いたします。
チケット記載の時間帯でご見学ください。
<スケジュール>
① 10:00~10:30 ② 10:30~11:00
③ 11:00~11:30 ④ 11:30~12:00
⑤ 12:00~12:30 ⑥ 12:30~13:00
⑦ 13:00~13:30 ⑧ 13:30~14:00
⑨ 14:00~14:30 ⑩ 14:30~15:00
⑪ 15:00~15:30 ⑫ 15:30~16:00
⑬ 16:00~16:30 ⑭ 16:30~17:00
※常設展示は随時ご見学できます。
当館の〈新型コロナウイルス感染防止等へのご協力のお願い(改訂版)〉も併せてご覧ください。
会期 | 2021年10月19日(火)~2022年 1月16日(日) |
開館時間 | 午前10時~午後5時 |
休館日 | 月曜日 年末年始(12月29日(水)~1月3日(月)) 1月10日(月・祝)開館、1月11日(火)休館 |
会場 | <GAS MUSEUM がす資料館>ガス灯館2階 ギャラリー |
交通 | 交通情報、最寄地図はこちらをご覧ください。 |
チラシ | 渋沢栄一とガス事業 |
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