ガスミュージアムブログ
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【浜松編~その2】
こんにちは!ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男です。
今回は、前回に引き続き静岡県の浜松に来ております。
前回、前振りしましたが、浜松にもガス灯が灯っております。ということで、急遽ブログのテーマを変更します。
「ガス灯を探しに行こう!~浜松の人々を驚かせた明るさ~」
ガス灯を追い求めて静岡県浜松市にやってまいりました。新幹線の浜松駅を降りて、北口の駅前ロータリーに出ます。円形の立体的なバスターミナルと地下広場が広がっています。このバスターミナルは昭和57年に完成したそうですが、バスの乗り降りがスムーズで一見の価値があります。
駅前ロータリーから遠鉄百貨店の裏側に入ったところに、我らがガス灯があります。ガス灯下部の案内板には「1910年(明治43年)東海道本線浜松駅前広場に初めて欧風のガス燈がともり、周辺を照らすその明るさは当時の人々にとって夢かとばかり驚きを与え、新文明を身近に感じて喜んだという…時が移り、現代1990年11月、鉄道前線の高架化に伴い広い駅前周辺を21世紀にふさわしい街区に改新したのを機に、往時を偲ぶ夢のガス燈を粧いも新たにゆかりの地に再現し、浜松市の偉大な発展ぶりを記念するものである。」と書かれています。
明治7年に東京ではじめてガス灯がともった時も皆驚いたそうですが、各地でガス灯がともる度に新たな驚きが生まれ、文明開化の象徴だったのですね。
しばらくすると、ガス灯が点灯しました。ボーっと待っていたわけではありませんよ。何をしていたかは後ほど。
今は周囲の明るさで驚くような明るさではないですが、穏やかな気持ちになる灯りです。ずっと見ていたいところですが、そろそろ100年以上前の光景を思い浮かべながら家路につきます。
またまた、「瓦斯野炎男の美味しいミュージアム」に戻ります。
前回、浜松は楽器の街、「楽都」と紹介しましたが、その先駆者であるヤマハさんの企業ミュージアムである「イノベーションロード」を訪れました。
「イノベーションロード」は新浜松駅より遠鉄で3駅目の「八幡」にあるヤマハ株式会社本社内に位置しています。これはヤマハ株式会社の企業ミュージアムであり、見て、触れて、体感できる「音と音楽のミュージアム」です。“ヤマハ”と言えば、楽器はもちろん、オートバイやマリンスポーツもイメージされますが、オートバイは別会社のヤマハ発動機株式会社で製造しており、磐田市にはヤマハ発動機の企業ミュージアムがあります。したがって、「イノベーションロード」はヤマハ株式会社の楽器やオーディオ機器を展示するミュージアムとなります。早速入ってみましょう。
入口で「シロクマ」が出迎えてくれます。そのピュアな表情から、何かに夢中になってうっとりしている様子や、音楽に耳を傾けながら満足そうに気持ち良く眠る姿を連想し、そんなお客さまの瞬間を作れたらという願いを託したヤマハの顧客体験のシンボルとなっているそうです。また、様々なグッズも販売されています。
まずはおすすめの「ヒストリーウォーク見学コース」でヤマハの歴史を学びました。ロードマップでは、1887年に創業者・山葉寅楠が小学校の輸入オルガンを修理したことから始まり、オルガンやピアノから総合楽器メーカーへと成長した高度経済成長期のオーディオ、スポーツ、ホーム用品、そしてデジタル時代の電子楽器など、イノベーションの歴史が分かります。
創業期から各時代の製品が展示されています。
続いて「グランドピアノ弾き比べコース」です。一般的に販売されているピアノからフルコンサートグランドピアノまでの8台を自由に弾くことができます。ミュージアムと言えば「お手に触れないでください」という注意書きがあふれているものですが、ここでは自由に弾いてよい、それも超高級なピアノです。なんと太っ腹なことでしょう!
あの巨匠リヒテルも使用したピアノということで緊張します。
また、何気なく音を聞くピアノですが、どのように音が出ているかを見せてくれています。想像以上に複雑な内部構造でびっくりしました。
続いて、現代の音です。シンセサイザーもアナログからデジタルへの変遷が展示されています。ライブイベントに欠かせない大型ミキサーのデジタル化も2001年に登場したそうです。
最後はバーチャルステージです。演奏者のいないライブ映像によってライブを再現するもので、実際にグランドピアノや弦楽器から音が出ており、圧倒的な臨場感でライブを体験できます。このバーチャルステージは、毎年10月に開催される「ハママツ・ジャズ・ウィーク」にも参加しているそうです。
イノベーションロード、いかがでしたでしょうか。本当に見て、触れて、体感できるミュージアムでした。ぜひ最高級のグランドピアノを弾きに行ってみてください。
さて、お待たせしました!美味しいコーナーです。コーナーなんてたぶんありませんが、音楽を聴くとお腹が空くようです。腹式呼吸ですかね?それは聴くではなく発声ですね。訳の分からないことを言ってないで、早速向かいましょう。浜松と言えば、「浜松編~その1」では鰻をいただきましたが、もう一つ「浜松餃子」も有名ですね。あまり知られていませんが、2024年から2年連続で浜松市の餃子の消費量が宇都宮市や宮崎市を抑えて日本一なのです。餃子と言えば「宇都宮」が定着していますが、毎年両市が競い合っていて、2005年以降は浜松市の方が多く、1位に輝いているそうです。
今回お邪魔したのは浜松餃子「浜太郎」です。
餃子以外にも美味しそうなメニューが並びますが、注文は餃子とビールのみです。浜松餃子は丸く並べて中央にもやしがのっているスタイルです。早速いただきましょう。野菜が多めであっさりしているので、一周18個もペロリと食べてしまいました。
お腹も落ち着いたところで、夜も更けてきたので、ガス灯を探しに行きましょう!
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム、2回にわたる浜松編はいかがでしたでしょうか。今回も美味しかった、いえ、勉強になりました。それではまたお会いしましょう!
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