ガスミュージアムブログ
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【お茶の水編】
こんにちは!ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男(ガスノホノオ)です。
今回は、御茶ノ水を訪れました。
ガスミュージアムでは1月11日~3月30日まで「ヌエットの描く昭和モダンの軌跡」展を開催しています。
そこでヌエット氏の人気作品「御茶の水」に因んでお茶の水橋にやってまいりました。
https://www.gasmuseum.jp/gallery/20250108/
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東京風景 御茶の水 ノエル・ヌエット1936年
昭和11年当時、昭和6年に改架されたお茶の水橋の向こうにはニコライ堂が見えていましたが、
今では木々が生い茂り、ビルも立ち並び、すっかり様変わりしてしまいました。
念のため、ニコライ堂の近影を撮影しました。修復はされていますが、当時の姿を残しています。
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ニコライ堂
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お茶の水橋
お茶の水橋から左岸を望むと、順天堂大学や昨年誕生した東京科学大学が立ち並んでいます。
いずれも医学部であり、ヌエット氏が描いた昭和初期には想像もできなかった医学の聖地になりつつ
あります。
皆さんもぜひ、ガスミュージアムで昭和モダンの軌跡をお楽しみください。
ということで、“番宣”は終了し、瓦斯野炎男の美味しいミュージアムを進めていきましょう。
お茶の水橋を背にして明大通りを下ります。すると、高層ビル群が見えてきました。
こちらは明治大学の駿河台キャンパスです。
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明治大学
今回のミュージアムは、昨年某国営放送の朝ドラでも話題となった明治大学博物館です。
「アカデミーコモン」という校舎に入り、エスカレーターで地下1階に下ります。
正面には、馬型埴輪に乗った“めいじろう”がお迎えしてくれます。
“めいじろう”は明治大学の公式キャラクターで、2009年から宣伝マンとして活躍中です。
早速入館しましょう。
明治大学博物館は、伝統的工芸品を中心とする商品部門、刑罰の歴史を展示する刑事部門、
人類の過去の営みを探る考古部門の3部門で構成されています。
明治大学は1881年に明治法律学校として開校した経緯があり、特に刑罰に関する資料が充実しています。
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捕者道具(十手)
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拷問器具(釣責拷具)
十手などの捕者道具や、拷問刑罰具(複製)も展示されており、残酷で非人間的な拷問や刑罰が
行われてきた歴史を目の当たりにすると、この時代に生きていなくて良かったと実感します。
もともと刑罰を与えられるようなことをしなければいいのですが、
冤罪も多そうなので、その点は慎重でありたいですね。
先に進みましょう。
1月11日から3月15日まで開催されている特別展「発掘と発見の考古学」を見学します。
旧石器時代の石器から古墳時代の副葬品まで、明治大学の75年以上にわたる
考古学研究の成果が展示されています。
次に、大学史展示室に向かいます。
明治大学は1881年に明治法律学校として有楽町の数寄屋橋に開校したそうです。
今年は創立144年ということで、140周年を迎える東京ガスとほぼ同じ時代を歩んできたのですね。
朝ドラの主人公のモデルとなった三淵嘉子さんについての展示もあります。
彼女は日本初の女性裁判所所長として活躍されました。
寅子の名言と、米津さんの主題歌が響いてくるようです。
明治大学史の展示の中で、「校舎新築と中野キャンパス」というパネルに目が留まりました。
明治大学は「環境にやさしいキャンパスづくり」を目標としており、
東京ガスグループもお手伝いをさせていただいております。
ガス空調、コージェネレーションシステム、さらには太陽熱を活用した冷暖房システムなどを
ご採用いただき、カーボンニュートラルの取り組みを推進されています。
https://eee.tokyo-gas.co.jp/lp/zeb/case/01/
さて、帰ろうと思ったところに「阿久悠記念館」の看板を見つけました。
阿久悠さんも明治大学のご出身だったのですね。少し覗いていきましょう。
阿久悠さんは、演歌からアイドルソングまで5,000曲もの作詞を手掛けられ、
日本レコード大賞を5回受賞しています。
シングルレコードは6,800万枚以上も売り上げているとのことです。
作詞だけにとどまらず、小説もヒットしました。
今年は昭和100年ということで、連日のようにテレビで昭和歌謡曲が流れていますが、
平成生まれの方々にも阿久悠さんの曲は支持されています。
大変盛りだくさんな明治大学博物館でしたが、皆さんは行ってみたくなりましたでしょうか。
以上、瓦斯野炎男がお届けしました。
おっと、「一番お楽しみの『美味しい』が無いじゃないか」とツッコまれてしまいましたね。
忘れていたわけではなく、書くことがたくさんあって・・・ 言い訳ですね。ご安心ください。
すぐにご案内いたします。
気を取り直して、明治大学の後は、せっかくだから学生街らしいお店に行きましょう。
それは「豚野郎」です。
LEMONという大正時代から続く
画材店(以前は喫茶店も併設されていて、フレッシュジュースが人気でした)のお隣です。
豚野郎」はビルの3階にあり、いつも3階まで行く階段に行列ができています。
食券を購入してカウンターに座ります。
カウンター内のガラスで囲まれた中では、次々と豚バラ肉が炭火で焼かれています。
狭い店内に香ばしい香りが充満し、食欲をそそります。
食べやすいように一口大にカットされた肉をどんぶりに敷き詰め、小ねぎをまぶして出来上がり。
安くてボリュームがあって、まさに「ウマい!」という感じです。
炭火焼で香ばしい豚肉に甘めのタレが絡み、箸が止まりません。
一気に250gの肉と500gのご飯をかき込みます。
今回は大豚丼でしたが、中豚丼・小豚丼もあり、豚バラ肉ですが炭焼きで
余分な脂が落ちているので意外にあっさりしていて、女性にもお勧めです。
さすがに大豚丼を食べた後、瓦斯野炎男のお腹はパンパンです。
今度こそお別れです。
それでは次回またお会いしましょう。
ガスミュージアムでもお待ちしております!
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