ガスミュージアムブログ
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【高知編】
こんにちは!ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男です。
今回は南国土佐、高知県が舞台です。
土佐と言えば“坂本龍馬“ですね。福〇さんのようにかっこよく「日本の夜明けぜよ」と叫びたいところですが、今回の舞台には残念ながら登場しません。代わりと言ってはなんですが、昨年朝ドラで話題となった植物学者の牧野富太郎博士にスポットをあてていきます。
皆さんは牧野博士をご存じでしたか?私は恥ずかしながら全く知りませんでした。植物に興味が無く、某国営放送の連続テレビ小説「らんまん」で、初めて知った次第です。朝ドラ効果というのはすごいですね。昨年、高知県立牧野植物園には過去最高の2倍40万人の入園者があったそうです。
瓦斯野炎男としては植物園も空調でガスをお使いいただいていますが、ドラマの舞台でもあった牧野博士の実家の酒蔵を思い出し、酒蔵も「火を使うのでは!」ということで実家のあった佐川町を訪ねてみることにしました。
酒造りでは、酒米を精米し蒸すことから始めますので、加熱にガスを使うイメージです(本当は日本酒に興味があり強引に結び付けました!)。牧野博士の実家は「岸屋」という酒蔵でしたが、ドラマでも当主の松〇慶子さんの意に反して、跡取りの牧野博士が植物学者になってしまったこともあり、「岸屋」としては廃業してしまいます。
その後、いくつかあった酒蔵とともに統合され「司牡丹酒造」として現在でも酒造りが続いています。酒造りが盛んに行われる冬の時期は、町を歩くだけで日本酒の香りが漂い、煙突から煙が立ち上っているそうです。最近では「マキノジン」というクラフトジンも造られています。
さて、お腹も空いてきました。高知と言えばカツオですが、四万十の鰻も有名です。佐川町にも大正2年創業、鰻の名店「大正軒」があります。ただ、ふらっと行っても食べられないそうです。事前予約制なのでご注意を!瓦斯野炎男としては、高知ではどのような加熱調理がされているかを調査しなければなりません。また、牧野博士のように植物を愛することもなく、“花より団子”ということでちゃっかり予約しておきました。
鰻は東京では珍しい、蒸さない直焼です。食リポ的に、「肉厚でカリっと、甘めのたれが濃厚でボリューム満点!」といったところでしょうか。
お腹もいっぱいになったところで、いつまでもまったりしていないで本題のガス灯に向かいましょう!高知市内に戻った頃には薄暗くなっていました。我々が追い求めるその姿は高知市内の中心部、高知城の東側にある高知中央公園にあります。
高知城は大河ドラマ「功名が辻」の山内一豊が築城した現存天守十二城に数えられる南海の名城です。その天守閣を背に、高知一の商店街、帯屋町のショッピングアーケードを散策します。まず目に飛び込んでくるのは「ひろめ市場」です。
高知のグルメと銘酒が集まる屋台村的なスポットで、お土産も買えます。まずはカツオの藁焼きで一杯といきたいところですが、先に進みます。次々と現れる美味しそうなお店の誘いを振り切って、15分ほど歩いたところに淡い輝きを放つガス灯がお目見えです。
残念ながら一灯、故障?のようですが、通路の真ん中に堂々と立つ姿を見ることが出来ます。JR高知駅からも歩いて15分。名物、“土佐電”に乗れば5分程、ひろめ市場でたっぷり楽しんだ後の酔い覚ましにいかがでしょうか。
このガス灯をはじめ、高知市内は四国ガス株式会社さんが都市ガスを供給されています。四国ガスさんは大正元年に設立された愛媛の今治ガスを中心として、松山ガス、宇和島ガス、高知ガス、徳島ガス、讃岐ガス、坂出ガスを吸収合併して「四国ガス」となったそうです。高知市内は市内にLNGサテライト基地があり、約5万件のお客さまに供給されています。四国ガスさんのカレンダーは「MAGIC HOUR」ということで、四国4県に設置されているガス灯がデザインされています。
マジックアワーも終わり、すっかり夜も更けたところで高知ともお別れです。またお会いしましょう!
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