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新しい企画展が始まりました

テーマ:     公開日:2014年06月25日

6月14日(土)よりガス灯館2階ギャラリーで、「〜都市風景の記録者〜『織田一磨と東京風景』」 展を開催しています。

明治から昭和期に活躍した織田一磨氏は、兄に絵を学ぶほか石版技術を取得し、1916年(大正5)から一年半の期間をかけて 自画石版「東京風景」を制作しました。

二十枚の東京風景は必ずしも東京も名所ではなく、作者自身が 興味を引かれた場所が取り上げられています。

東京風景 目白坂下 1916年(大正5)

東京風景 目白坂下
1916年(大正5)


 
 
 
 
 
この作品では、現在の江戸川橋付近にあった寄席の風景が描かれています。 名前の知られた寄席ではないものの、作者自身の感性から作品として取り上げられています。
東京風景 本郷龍岡町 1917年(大正6)

東京風景 本郷龍岡町
1917年(大正6)

現在の風景

現在の風景

大正のはじめまで、東京帝国大学の敷地沿いには、江戸時代の加賀前田家の門と塀が残っていましたが、現在では大学敷地の中に道筋が残るだけです。 この作品が完成すると、織田一磨氏は作品をセットにし、永井荷風氏による序文を付けて販売しました。

今回の展示では永井荷風氏による序文と共に、現在ではもはや見ることができない、かつての東京風景が描かれた20点の作品と、現在の風景を撮影した写真を対比して展示紹介しています。

9月7日(日)まで開催していますので、皆さまのご来館をお待ちしています。

 

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